「吉相墓」入門|墓の吉相|「吉相墓」は、凶を避けて吉に付く「吉相の墓」|⑦逆死者は小さい石塔で逆位へ
祭祀研究家 竹谷泰則

⑦逆死者は小さい石塔で逆位へ

 「吉相墓」は、代を継がずに亡くなった逆死と未婚や出戻りの家族は、向かって右手前の逆位にお祀りします。夫婦墓は代々相続が続く事を願い、順位に代々建立しますが。逆縁(逆死)は悲運が繰り返さない事を願い、逆位に建立します。
 昔の元服の年齢をもって成人したとして、十五歳以上は大人として扱い、そして男女を別々にお祀りします。 男性の場合は像を使わず、夫婦墓より小さくした、三段石の普通の石塔にします。家の宗教宗派に合った種子を彫り、大人の位号の戒名で刻入します。
 仏教の家庭では、十五歳以上の女性の逆縁墓に観音菩薩像を建立します。母親に代わって、慈悲深い観音菩薩に見守られ、救われて成仏するために、観音菩薩像をお祀りし、その向かって右面に戒名を刻入します。
 夫が妻の石塔を建てる時は、観音菩薩像を逆位に建立する。夫が亡くなった時に、その夫婦の相続者が、夫婦墓の石塔を順位に建立します。

 仏教の家庭では、十四歳以下の男子・女子・水子は地蔵菩薩像を建立します(日蓮宗は観音)。賽の河原とは、親に先立って亡くなった子供が、その親不孝の報いで苦しむ場所とされています。その苦しんでいる子供を、親代わりになって救うのが地蔵菩薩です。地蔵菩薩像の向かって右面に戒名を刻入し、救済を求めます。
 子供は男女分けずに一緒に祀り、童子・童女・孩子・孩女など子供を表す位号でお祀りします。
 水子は妊娠三ヵ月以降の死産から、戒名を付けてお祀りします。三ヵ月未満の場合は戒名を付けませんが、三ヵ月未満の水子が三体以上の場合は‟水子諸霊位・水子各諸霊位”でお祀りします。
 水子の祀り抜けは、母の健康や子供の事で問題があると言われています。死産は戸籍謄本に記載されていないので、家系図作成の時に伝えて、家系図に記載し、「吉相墓」と位牌で供養して下さい。
※像の身体に欠けが出た時は、家庭の子供がケガをすると観ます。欠けたらすぐに修理して下さい

墓の吉相


「吉相墓」は、その他にも吉相なる事が込められて、設計・建立されています。